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LOVE&TRUTH〜恋の光 12

[460]  YUNA.  2009-05-05投稿



―公園に着くと、


未だに続いていた。


「あれか?」


高杉先輩は関節を鳴らしながら、彼らを見つめていた。


「はい」


…と、一人の先輩が私に気づいた。


「あいつ戻って来ましたよ!」


「じゃあ早く捕まえろ」


「それが、2Aの高杉達も一緒なんっすよ!!」


一同はこちらに振り返った。


「卑怯だな、あの女」


日が暮れてきた。


「よし!俺らに任せとけよ♪」


私は申し訳なさそうに肩をすくめた。


「心配すんな♪」


と、神谷先輩。


少し安心して前を向くと、


もう彼らはテニス部の先輩達へと進んで行った。


「お前ら、二年のクセにイイ面構えしてんじゃねーかよ」


三年の先輩が松本を手放すと、


伸びをした。


松本はハァハァ言いながら、


苦しそうにしていた。


私は松本に駆け寄った。


「大丈夫?」


「ありがとな、助け呼んで来てくれて」


私は涙が溢れた。


しかし、問題はこれからだった。


喧嘩が始まる…。


公園へ散歩に来た近所のお爺さんも引き返した。


「…お前ら、後輩の地位に居るって事分かってんのか?」


「別にてめぇら尊敬できねーし、先輩じゃねえよ。な?」


「っつかさ、三年のクセして一年にマジになってんじゃねーよ」


三年の先輩達の顔つきが変わった。


「かかって来いや」


私と松本は、顔を見合わせた。


「いい加減にしろ!!」


我慢に限界が来た三年の先輩は、高杉先輩を殴った。


しかし、左足が後ろに下がっただけで、


あとは全く姿勢を崩さなかった。


松本は目を丸くする所か、


口もあんぐりしていた。


「何だ?コイツら…」


三年の先輩は、自分の拳を見つめた。


しかし三年のプライドとして、


全員また飛びかかって行ったが、


また同じ結果が出た。


「じゃ、次はこっちから行かせてもらうぜ?」


三年の先輩達は、


小刻みに震えていた。


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