LOVE&TRUTH〜恋の光 13
―こうして喧嘩は、
高杉先輩達の勝利となった。
「ザッとこんなトコだな」
「本当に本当に、ありがとうございますっ」
私と松本は、何度も頭を下げた。
「別に、当たり前だろ」
と、近藤先輩。
「近チャン、何カッコつけてんだよ〜」
山本先輩は相変わらず、またいじられていた。
「ま、気持ちを正直に伝えれば伝わんじゃね?」
と、神谷先輩。
…へ??
私まだ何も。
「じゃあな!」
高杉先輩達は手を振った。
姿が見えなくなると、
公園に残されたのは、松本と二人になった。
「あっ…、あのさ」
私は松本の目を見た。
「あたし…ねっ」
松本は私の顔を見た。
ヤバイ…、死ぬ〜〜↑↑
「松本の事が…」
彼は、一言一言に
相づちをしてくれた。
やっぱり優しいな。
「好きなのっ!!」
あぁ〜、言っちゃったよぉ〜〜
フラれたらどうしよ…。
勢いって恐ろしいな〜
少しだけ松本の表情を伺った。
彼も同じく、顔を真っ赤にしている。
もう二人きりのチャンスなんて無いもん!
「…告ってくれて嬉しい…よ、俺…、あの…」
こんな子供っぽい松本は初めて見た。
「俺も井上が好きだー!!」
いきなりの大きな声に、
思わず吹き出しそうになった。
いや、でも今はそんな場合じゃない。
夢みたい…!!
「本当に?」と私は何度も聞き返してしまう。
これで「嘘」と返って来たら…ううん、
今は関係ない。嬉しい。
「ありがとう」
私はこの日一番の涙を流した。
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