エンブレム〜第一章〜?ー?
ノンストップ…つまりは動き出したら目的地まで停まらないと言うこと。つまりは乗客の入れ替わりがその時点まで無いと言うこと。
俺がバスに乗り込んだすぐ後バスは出発した。つまり、俺が乗ったときには既に他の乗客は諸々の席に座っていた筈なのだ。だったら…何故、彼女はわざわざ自分の席を立って俺の隣に座ったのであろうか…。
「…まあ、いいか」
何もこれから二度と会うことがない人について考えを巡らしたところで壊滅的に意味をなさないだろう。さっさと交番に行って御巡りさんに謝罪して奏引き取ってどっかで茶でもして帰ろう。
「…どちら様ですか、今の人」
「ああ、たまたま席が一緒になったお姉さんだよ」
「…随分と親しそうに会話してましたね」
「あ、そうか?そんなに親しそうに会話したつもりはないけど…」
「浮気ですか…。良い度胸ですね」
「浮気って…。別に俺とお前は付き合ってないし…―――ってちょっと待てっ!
思わず普通に会話しちまってたけど、何で保護されてる筈のお前がここに居んだよ!」
あんまりナチュラルに停留所に座ってるから全く気付かなかったじゃないか!
俺がバスに乗り込んだすぐ後バスは出発した。つまり、俺が乗ったときには既に他の乗客は諸々の席に座っていた筈なのだ。だったら…何故、彼女はわざわざ自分の席を立って俺の隣に座ったのであろうか…。
「…まあ、いいか」
何もこれから二度と会うことがない人について考えを巡らしたところで壊滅的に意味をなさないだろう。さっさと交番に行って御巡りさんに謝罪して奏引き取ってどっかで茶でもして帰ろう。
「…どちら様ですか、今の人」
「ああ、たまたま席が一緒になったお姉さんだよ」
「…随分と親しそうに会話してましたね」
「あ、そうか?そんなに親しそうに会話したつもりはないけど…」
「浮気ですか…。良い度胸ですね」
「浮気って…。別に俺とお前は付き合ってないし…―――ってちょっと待てっ!
思わず普通に会話しちまってたけど、何で保護されてる筈のお前がここに居んだよ!」
あんまりナチュラルに停留所に座ってるから全く気付かなかったじゃないか!
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