死と恋
恋に落ちたら負け。
何時しか僕はそう考えてた。
負けるのは嫌いだ。
なんて頑固なんだろう。
そんな戯言に彼女は笑って、まだ本気の恋をしたことがないんだね、と言った。
人なんか愛せない。
自分でさえも愛することができないのに・・・。
それでも彼女は僕の側にいてくれた。 不思議と心が安らいだ。
なのに彼女はもういない。
悲しかった。もっと側にいて欲しかった。
死と恋・・・
負けてもいい
だから神様僕に彼女を返して下さい。
そんな願いも虚しく、彼もまた死えとゆっくり堕ちてゆく。
堕ちた場所はまた虚しくも天と地。
僕と彼女はもう繋がることはない。
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