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LOVE&TRUTH〜恋の光 16

[322]  YUNA.  2009-05-06投稿



…あの時のタクは、

声も目つきも、柄も違っていた。


いきなり何?


この3日間、短い間だったけど、


少しワクワク出来たよ。


「告白」という努力によって生まれる種が


芽生え


花を咲かせた。


…と思ったけれど、


いきなりの雷雨で花は枯れ、


私はただただ、再生不可能な傷を負ったよ。


「梓姫、どうしたの?」


姉の真希だ。


「松本君とは、どうなったの?」


私はうつむいたまま。


「タクの事は、もういいんだ。騙されたから」


気分が出ないよ…。


あなたのせいで。


私はアナタを許しません。多分、一生。






―翌朝。


「はよ、梓姫♪」


いつも通り、松本が話しかけてきた。


私は本心のままに無視をし、彼に冷たくした。


「梓姫、どうしたの?」


ミサは私の顔を覗く。


私は親友に嘘はいけないと、


ミサに、昨日の一部始終を話した。


「うっわー、最悪じゃんよ、それ」


ミサは有り難い反応を返してくれた。


私とミサはその日、


ずっとタクを避けた。


「今日の部活で、スッキリしちゃってよ」


ミサは私に励ましの言葉をくれた。


私はミサの優しさに応えようと、


必死で明るく見せた。




…部活が終わると、


私はタクになるべく見つからないようにした。


また金を要求されるかもしれない恐怖がある。


「おい」


!!!


私は心臓の奥から、全身が震えた。


「俺だよ、神谷 漣」


私はため息をつくと、


振り返った。


目が少し、うつろになっている。


「どうしたんですか?」


「いや、ちょっとな」


さらに、目の下にはクマがある。


「ま、一年ならいっか」


先輩は何度か、髪を掻く行為を見せた。


ストレスか何かかな…?


「あそこで話すか」


少し先にある、ドラム缶を指した。


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