LOVE&TRUTH〜恋の光 17
「あれから松本って奴と上手く行ってんの?」
「え、私まだ松本と上手く行った事は言って…」
先輩はかすかに微笑を浮かべながら、
「初めてあの時計見た時にな、
お前が公園で一年の男子に告ってるトコが浮かんだんだよ」
じゃあ、三浦さんが言ってた事は本当だった!?
「あの…、それって未来が見えたって事なんですか?」
「まあな」
じゃあ…
だったら…
「あの、一週間後、暗い路上で、
私と松本が何してるかって、分かりますか?」
「さあな?やってみるか!時計は?」
私はポケットをあさる。
あれ?無い…。
あ!そうだった!!
三浦さんに渡したきりだった。
「忘れちゃいました」
「はぁ?何してんだよ」
笑ってる。
輝いてる。
!!!
松本が向こうから歩いて来る。
そうだ、この先は私が真実を知った場所…。
私は顔を伏せた。
…ん?待てよ?
これって、むしろ分かった方がいいんじゃ?
私は無理やりでも、楽しくしている様に見せた。
「先輩って彼女いるんですか?」
「まあな。同学年の水城 希未って奴」
水城先輩と言えば、
噂で聞いた話だと、
あの「クールビューティー」で名を広めている?
「えっ!!写メ見てみたいです」
どういう人なんだろ?
「プリなら携帯に入ってるけど」
先輩は銀やら金やらの、
ストラップがついた携帯を取り出した。
「これ」
「すごっ!」
私は思わず声を出した。
顔は二十歳に見える位に大人びていて、
髪型は黒くてショートヘアー。
まさに女子憧れ。
「こんな風になれたらいいのに…」
「じゃあ、明日2A来いよ」
「えっ、いいんですか」
私は目を輝かせた。
「希未だって嫌じゃねーだろ」
私はまたしても礼を言った。
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