携帯小説!(PC版)

もしも

[557]  hiro  2009-05-06投稿
僕は君が好き
どうしようもないくらい
だけどもう会えないんだね
ずっと……


もしも
何でも凍らせることができる冷凍庫があったら
僕のこのどうしようもない気持ちを
遠い未来まで凍らせてとっておきたい
おじいちゃんになったら
その凍った気持ちを手にとって
「馬鹿だなあ」って笑ってやるんだ


もしも
「君行き」の電車があったら
僕は迷わず飛び乗るよ
窓の景色を見ながらも頭は君のことばかり


もしも
君がNだったら
僕は絶対Sになる
二人が自然と引きつけ合う
強力な磁石だったらな


もしも
針を左に回すだけで時間を戻すことのできる時計があったら
壊れるくらい針を回して
あの頃に戻りたい
まだ君を知らなかったあの頃に


思えば僕はいつもこうだ
もしも何々できたらだとか
独りで考えているだけだ
所詮「もしも」のことなのに…
考えれば考えるほど苦しくなるだけなのに…

それでも僕は今日も考える
きっと明日も考えるだろう


もしも願いが叶うなら

いっそ君を嫌いになりたい

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