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?Rain LOVE〜華炎 7?

[373]  YUNA.  2009-05-07投稿



…ようやく立ち止まった場所は、無音の静かな場所だった。
「何怯えてんだよ」
私は繋いでいた手が震えているのに気づいた。
「すみません…」
「頼むから怖がんなよ」
私はうつ向いた。
意識しなくても、体は正直だった。
「俺の前でも、さっきみたいに笑ってほしい」
…え?
私は益々、混乱した。
とりあえず私は頷いた。
………花火の音もない。
人の気配もない。
ただ、時間が刻々と過ぎる。
「部屋、戻るか」
私はついて行った。


ロビーに戻ると、先生達が、私達を探していた。
「おっ、来たぞ」
「何暗い顔してるんだ、早く部屋に戻れ」
私達はそのまま、右と左に分かれた。


部屋に戻ると、ミサが心配してくれた。
私は携帯を開ける。
Eメール二件。
大倉だ。
私は返信もせずに、その場で寝転んだ。
気分が優れない。
「梓姫、大倉だよ!」
私はドアを開ける。
「ちっす!」
「うん…」
「元気ないですなぁ〜。神谷って奴に何かされたのか?」
私は部屋から出て、近くの椅子に座った。
そして大倉に、全てを打ち明けた。
「それさ、告白されてんじゃねーの?」
「は!?」
私は飛び上がった。
しかしその興奮も、すぐに終わった。
「先輩には彼女が居るんだ。憧れの彼女が」
大倉は「ふぅん」と言うと、黙ってしまった。


その日の夜、私は悩み込んでいた。
もしあれが告白なら、私の教科書が大きく変わる事になる。
そんな事を考えているうちに睡魔が襲った。

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