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君からの手紙?

[503]  YOSI  2009-05-09投稿
久しぶりの休日。
少し遅めに起きた勇一は、嶋野から貰った由美からの手紙を読むことにした。
3通ある手紙には、「〜勇一へ〜」と書いてあり、番号もあった。
由美らしいや!とも思った。
付き合っていた時に、一週間くらい会えなくて、何通も送られきた時もあったっけ(笑)
それでも勇一は、由美が自分を気づかってくれる内容に感謝していた。
「〜勇一へ〜?」と書いてある手紙を開いた。
ー前略ー
勇一、元気にしてるかな?
勇一がこの手紙を読んでいるとゆうことは、もう15年たったんだね。
もう、兄から聞いていると思うけど、私はこの世にいません。
この手紙も、もう治らないとゆうことがわかってから、書きはじめたんだ。
勇一は…勇一は納得してないだろうね
いつも思いの丈を隠さず話してた私が、こんな形で手紙を出すことを。
私ね…自分が、ガンだとわかって、命つきるまで、前向きに生きようと思ってた。
兄にも、「勇一には言わないで」って頼んでた。
同情されるのも、嫌だった。
ごめんね。…なんか、わがままになってたんだ。
勇一は、今どうしていますか?
きっと、素敵な女性と出会って、幸せな家庭を築いてますよね?
いや、きっとそうであってほしいと思ってます。
だから、手紙を読み終わったら、私のことは、早く忘れてください。
自分勝手でごめんね。
…でも、あの曲、もう一度聴きたかったなあ〜 由美
一通目の手紙は、ここで切れていた。
あの曲?どんな曲なんだろう?
二通目の手紙を開こうとすると、携帯の着信が鳴った。
和枝からだった。
「もしもし。荒木さん、今何してますか?」
「いや、家でゴロゴロしてるよ。」
「あの…私今日早番で、もうすぐあがるんで、食事でもどうですか?」
和枝は、積極的だ
さすがに、昨日断って、今日もとなると、勇一としても、和枝に悪いと思い、承諾した。
出掛ける前に、嶋野に連絡もした。
「ああ、荒木です。明日の夜また会えますか?…そうですか。ありがとうございます」
勇一は、由美の手紙の内容が、気になりつつも、出掛けた

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