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制服時代??

[296]  なぉ  2009-05-09投稿
月灯りが逆光になって久遠の顔が見えない。
だから私は、あの時真意がわからなかった。

二人の間に流れた沈黙を破ったのは、意外にも久遠の方だった。

「浴衣、似合うな」

「えっ?」

「まわってた奴とはぐれたのか?」

落ち着いた声だった。

「久遠…さっきの」

「心配するな、お前には関係ない」

お前には関係ない…
そう…そうなんだけど。

「…うん」

「今日のことは忘れろ」

そう言って、久遠は私に背を向けた。

「ねぇ、…」

「ん?」

「さっき言ってたことって本当?」

「…本当…かもな」

そして、手を降って祭りの中に消えてった。

私は体の力が抜けてその場にしゃがみこむ。

それじゃ、久遠は私のこと好きだってこと…

もしかして…
全てのことが線と線で結ばれた気がした。

「…私…」

「大丈夫か?」

久遠がいなくなってから、大倉はでてきた。

「いきなり飛び出すから」

すごく心配そうな顔をしていた。

「う…うっ…」

私は泣くのをこらえたいのに、涙が勝手にでてきた。
大倉は黙って私のそばにしゃがみこむと胸をかしてくれた。

「泣きたい時は泣けばいい」

そう言って頭をポンポンとなでてくれた。

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