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ねぇ…大好きなのに。

[180]  春樹  2009-05-09投稿
「もしもし」

春樹の声。

それだけで、私の目に涙が溢れた。

「春樹?」

「どうしたの?」

「どうもしないよ」

用事は無かった。

ただ、春樹の声が聞きたかった。

「亮と居るの?」

春樹が聞いてきた。

「うん」

「大丈夫なの?」

春樹の優しさが、私の心を苦しくする。

「わかんなぃけど、この前はごめんね」

春樹と逢った日、亮にその事がばれてからまだ春樹に連絡していなかった。

「別にいいよ」

「うん、でもごめんね」

「亮と戻ったんでしょ?」

春樹の口調が、少し変わった。

【違うよ亜弥は、春樹が1番好きだよ】

私の中で、その思いだけが破裂しそうになる。

「良かったじゃん」

黙っていた私に、春樹が言った。

「良くない」

私は小さい声で言った。

「だって、戻るしかなかったんだもん。戻んなきゃ、亮が春樹に何かしたら、嫌だもん」

私の気持ちは破裂した。

春樹を好きじゃなくなったと思われたくなかった。

「お前さ、そろそろ自分の幸せ考えた方が良いよ」

春樹が優しい口調に戻った。

「うん。でも今は自分の幸せ考えたから春樹に電話したんだよ」

そういう意味じゃないのは、解ってた。

ただ春樹が真剣だから、私は自分が弱くならない様に、ふざけて見せた。

そんな会話で電話は、終った。

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