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汚染 123

[105]  ふく  2009-05-09投稿
重なった身体も虚しいだけ
貴方の肌に背中に乱れた髪に触れながら罪の意識と孤独を感じずにはいられなかった

貴方の腕枕は心地良かった
その分胸は苦しかった
痛みが止まなくて眠りに着くまで長い時間を要した
隣で寝息を立てる貴方を見ながら何度も溜め息が漏れた
貴方が幸せならと
そう望んで来たけど
本当は違うのかもしれないと
現実から逃れられずにいた

初めて貴方と結ばれた日
夢の様で
ただそれだけで嬉しかった
幸せも感じた
いつ捨てられても構わないと思えた

その思いは消えた
捨てられる恐怖
朝が来ればまた違う場所へ帰る貴方を想像すると
たまらなく寂しくて苦しかった
縋る事も許されない
私はただ貴方が帰って行く後ろ姿を見送って
『またね』って笑うだけ

貴方の腕に抱かれながら眠った
朝が来なければいいと
叶わない願いを胸に
現実から少しだけ逃れる為に眠った

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