汚染 124
貴方の寝返りで目が覚めた
『今何時?』と聞く貴方の眠たそうな声
残酷にも朝は来る
何度抱き合っても
何度唇を重ね合わせても
別れの時間はやって来る
『このまま時間が止まればいいのにね』
貴方がそう言うから切なかった
『頑張ったら一秒くらいは止まるかもよ』と笑って答える私に貴方も笑った
一秒じゃ足りない
どれだけの時間があっても足りない
だからこそ貴方といられる大切な一秒
ホテルを出た時の朝の日差しが眩しい
貴方と迎える朝はこんなにも私を悲しくさせる
『帰ったらゆっくり寝て』と言った私に
『今日は子供のバスケの試合見に行かないといけないから』と言った
またその言葉で私は夢から覚める
何も答えられず
ただ前だけを向いて歩いた
繋がれている手を離して駆け出してしまいたい衝動に駆られた
バス停でのあっさりとした別れ
本当に私達は愛し合っているのだろうか
疑問に思えて来た
今日は去って行くバスは見なかった
寂しさに押し潰されそうになるから
いつもなら別れてすぐにするメールは貴方への愛の気持ちだった
だけどそれは辞めておいた
『私とそんなにいて、家の人に何か言われない?無理はしなくていいから』
そんな言葉しか出て来なかった
『大丈夫だよ、そこは上手くやるから』
貴方の返事に携帯をすぐ閉じた
上手くやるから
そんな答えは聞きたくない
改めて実感する私の存在
貴方の人生のおまけの様な気がして
結局貴方が帰る場所は私ではないんだと実感した
確かにそう
何度も覚悟した事
なのに今はその言葉が胸の奥深い所まで突き刺さる
返事は返さなかった
次の言葉が出て来ない
何を言うべきなのか分からなかった
気の利いた返事も
自分を殺してごまかす嘘も思い付かない
きっと上手く自分を騙せない
どんなに愛を注いでも報われない未来
だとしたら私は今貴方にどう接するべきなのだろうか
それでも『好き』だと告げるのか
『もういいよ』と終止符を打つのか
もう分からない
答えが見付かるまで
少しだけ今までの貴方への想いは隠そう
少しだけ貴方から離れてみよう
『今何時?』と聞く貴方の眠たそうな声
残酷にも朝は来る
何度抱き合っても
何度唇を重ね合わせても
別れの時間はやって来る
『このまま時間が止まればいいのにね』
貴方がそう言うから切なかった
『頑張ったら一秒くらいは止まるかもよ』と笑って答える私に貴方も笑った
一秒じゃ足りない
どれだけの時間があっても足りない
だからこそ貴方といられる大切な一秒
ホテルを出た時の朝の日差しが眩しい
貴方と迎える朝はこんなにも私を悲しくさせる
『帰ったらゆっくり寝て』と言った私に
『今日は子供のバスケの試合見に行かないといけないから』と言った
またその言葉で私は夢から覚める
何も答えられず
ただ前だけを向いて歩いた
繋がれている手を離して駆け出してしまいたい衝動に駆られた
バス停でのあっさりとした別れ
本当に私達は愛し合っているのだろうか
疑問に思えて来た
今日は去って行くバスは見なかった
寂しさに押し潰されそうになるから
いつもなら別れてすぐにするメールは貴方への愛の気持ちだった
だけどそれは辞めておいた
『私とそんなにいて、家の人に何か言われない?無理はしなくていいから』
そんな言葉しか出て来なかった
『大丈夫だよ、そこは上手くやるから』
貴方の返事に携帯をすぐ閉じた
上手くやるから
そんな答えは聞きたくない
改めて実感する私の存在
貴方の人生のおまけの様な気がして
結局貴方が帰る場所は私ではないんだと実感した
確かにそう
何度も覚悟した事
なのに今はその言葉が胸の奥深い所まで突き刺さる
返事は返さなかった
次の言葉が出て来ない
何を言うべきなのか分からなかった
気の利いた返事も
自分を殺してごまかす嘘も思い付かない
きっと上手く自分を騙せない
どんなに愛を注いでも報われない未来
だとしたら私は今貴方にどう接するべきなのだろうか
それでも『好き』だと告げるのか
『もういいよ』と終止符を打つのか
もう分からない
答えが見付かるまで
少しだけ今までの貴方への想いは隠そう
少しだけ貴方から離れてみよう
感想
感想はありません。