白黒?
目が覚めた。空はまだ少しだけ暗い。最近、景気のいいニュースどころか、悪いニュースばかりだ。どのような内容かというと、魔王が誕生して世の中を支配し始めたとか、裏の組織がその魔王の支配下にあるので政府ですらも手が出せなくなっているとか、聞く限りではおよそどうしようもない話ばかりだ。最近聞いた噂によると、陸海空軍までもが魔王に操られているらしい。そんな事を考えているうちに、母の声がした「レイス〜?起きてる〜?ご飯できたよ〜」「今行くよ〜」やる気のない返事をしながら、今日もまたいつもと変わらない日が始まるんだなと思う。下に降りた。そこまでは確かに日常だった。そう…そこまでは……下に父と母はいなかった。いたのは口が耳まで裂け、耳が尖った青い、醜い怪物だった。周囲に血痕がないところを見ると、母も父もとっくに逃げたのか…そう考えるやいなや、僕は階段を走り抜けた。玄関まで行ってたんじゃあ嫌でも怪物を横切ることになる。案の定、後ろから走ってくる音がした。自分の部屋に着くと、本や枕など手当たり次第に階段に向かって投げた。とにかく少しでもあの怪物を怯ませなければ逃げる隙はできない。辺りに物がなくなると、僕は窓から下の茂みに飛び降
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