携帯小説!(PC版)

トップページ >> 恋愛 >> 黒の光?

黒の光?

[201]  海菜香  2009-05-12投稿



ホームルームが始まった。
今日は急遽、転校先が来るらしく隣のタカシは、
「かわいい子がいいな。」
と言ってきた。ガラガラと扉が開く。
ロン毛の子だった。黒板の前に止まり、こちらを見る。
「あっ」
つい一ヶ月前に一目惚れしたノノカだった。
彼女は丁寧に自己紹介をしている。僕のことにはまだ気づいていないようだった。
隣のタカシは、かわいいじゃん。と言っている。
最後に、
「ふつつかな私ですが、仲良くしてください」
と言い終えると先生が席を指命していた。
「じゃ、ノノカさんは後ろの席の端、トシキ君の後ろね。」
僕の後ろ。
僕と彼女の視線が合う。
彼女が僕の隣を通る。時は早く進んでいった。
え?
何故?
彼女は静かに通り過ぎる。まるで僕のことは忘れたかのように。
後ろを振り返る。
「あの?」
「はい。」
彼女は優しく答える。
「僕のこと覚えてない?」
「えっ?どこかでお会いしました?」
忘れられていた。あんなに優しくほほ笑んでくれた彼女が僕を。
先生が僕のことを注意した。
僕は前を向きなおり、考えた。彼女のことを考えた。
タカシの声なんて聞こえない。

感想

感想はありません。

「 海菜香 」の携帯小説

恋愛の新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス