制服時代??
散々泣くと理沙は少しスッキリしたような気持ちになっていた。
「戻るか?」
「うん」
屋上から降りて本部席に戻る途中、
「あっ!」
「なに?」
「忘れ物」
「もう下で待ってるからね」
「悪い、急いでいくから」
そう言って中野は上へ、理沙は下へと歩きだした。
入り口の下で偶然に久遠と出会った。
あれ以来しゃべっていない二人は気まずかった。
「一人?」
「まぁ…」
「圭ちゃんにしては…珍しいね」
「…圭ちゃんか」
「あっごめん…」
「まだ…そう呼んでくれるんだな」
「…いいの?」
「なんだよ、その顔」
すると久遠は笑った。
すごく久しぶりだったのに時が戻った様で理沙は少し嬉しかった。
「圭ちゃん…私全部聞いた」
「そっか…」
「…うん、でも後悔してないよ!ありがとう」
「…お前に言っときたかったことがある。お前の気持ちには応えてやれない。…ただ」
「…ただ?」
二人を包む静寂はとても黒く大きい。
「あの時、キスしたのは俺のワガママだ。俺にとってお前は大切な奴に変わりはない」
「…圭ちゃん」
思ってもみない久遠の言葉に理沙は嬉しかった。
すると階段から中野が降りてきた。
「久遠…」
「戻るか?」
「うん」
屋上から降りて本部席に戻る途中、
「あっ!」
「なに?」
「忘れ物」
「もう下で待ってるからね」
「悪い、急いでいくから」
そう言って中野は上へ、理沙は下へと歩きだした。
入り口の下で偶然に久遠と出会った。
あれ以来しゃべっていない二人は気まずかった。
「一人?」
「まぁ…」
「圭ちゃんにしては…珍しいね」
「…圭ちゃんか」
「あっごめん…」
「まだ…そう呼んでくれるんだな」
「…いいの?」
「なんだよ、その顔」
すると久遠は笑った。
すごく久しぶりだったのに時が戻った様で理沙は少し嬉しかった。
「圭ちゃん…私全部聞いた」
「そっか…」
「…うん、でも後悔してないよ!ありがとう」
「…お前に言っときたかったことがある。お前の気持ちには応えてやれない。…ただ」
「…ただ?」
二人を包む静寂はとても黒く大きい。
「あの時、キスしたのは俺のワガママだ。俺にとってお前は大切な奴に変わりはない」
「…圭ちゃん」
思ってもみない久遠の言葉に理沙は嬉しかった。
すると階段から中野が降りてきた。
「久遠…」
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