desteny??
あの日、あの時―\r
私は、必死に抵抗した。無駄だとは解って居ても、貞操は、守りたかった。淳に、貰って欲しかった。
結局、私の身体は、今、目の前に居る、中川に汚されてしまった・・・。
もう、二度と同じ事を繰り返したくは無かった。私は、淳が好き―\r
淳も、私が好き―\r
見知らぬ男性の、性の欲望の喰い物になるなるのだけは、もう御免だった。
逃げ出したい、今、直ぐに、淳に抱き締めて欲しい―\r
初めて、自分に心から素直になれた瞬間だった。
「どっかに、電話する事なんて考えて無いでさ、酒でも飲もうよ、香里。」
「・・・。」
私の頭の中は、相変わらず、逃げ出す術だけを考えていた。
「下のワインセラーに、親父のロマネコンティが有ったっけ?・・・、香里が飲め無くても、身体に掛けて、舐めるってのも良いな・・・。」
中川は、ボソっと呟いた。
何気無い、中川の一言一言に、恐怖を感じ、寒気が襲った。
中川が、一階のワインセラーに向かった事を確認し、私は、ベットの上で、何とか、手と脚の粘着テープが取れ無いか、もがいたり、身体を捻ったりしてみた。
固く、拘束された、手と脚は、全くビクともしなかった。
諦める訳には、行かなかった。
私は、必死で身体を転がし、やっとベットの上から、落下する事が出来た。
「逃げようとするなんて、良い度胸してんじゃん、香里・・・。」
声に驚いて、上を見上げると、そこには、ニヤリと不適な笑みを浮かべた中川が、ロマネコンティと、ワイングラスを手に立って居た。
「お願い、私を帰して。」
「は?帰してだって?笑わせんな。帰れるもんなら、帰ってみなよ。」
「どうして・・・、私なの?何で、こんな事するの?」
「お前の身体が欲しいからだよ。さっき言ったろ?五年前のあの日から、香里の事が忘れらんねぇってさ。」
「貴方には・・・。麗華が居るじゃ無い?麗華の事、愛してるから、付き合ってるんでしょ?」
私の言葉を聞くなり、中川は、ケタケタと笑い出した。
「愛してるって・・・。今時、昼ドラか、洋画でしか聞かない様な台詞だな。麗華の事は、好きだよ。俺と言うより、親父がね。」
言葉の意味が、理解出来なかった。
「・・・、えっ?」
「親父は、俺に早く結婚して、落ち着いて欲しい訳。結婚する相手には、色々と条件が有ってね・・・。麗華は、たまたま当てはまってっから、親父が気に入ってんだ。俺は、あんな重くてウザい女、好きじゃ無いけど。」
自分以外にも、こんな男性に、親友の麗華の事も、見下され、けなされた事に、次の言葉が見付からなかった。
私は、必死に抵抗した。無駄だとは解って居ても、貞操は、守りたかった。淳に、貰って欲しかった。
結局、私の身体は、今、目の前に居る、中川に汚されてしまった・・・。
もう、二度と同じ事を繰り返したくは無かった。私は、淳が好き―\r
淳も、私が好き―\r
見知らぬ男性の、性の欲望の喰い物になるなるのだけは、もう御免だった。
逃げ出したい、今、直ぐに、淳に抱き締めて欲しい―\r
初めて、自分に心から素直になれた瞬間だった。
「どっかに、電話する事なんて考えて無いでさ、酒でも飲もうよ、香里。」
「・・・。」
私の頭の中は、相変わらず、逃げ出す術だけを考えていた。
「下のワインセラーに、親父のロマネコンティが有ったっけ?・・・、香里が飲め無くても、身体に掛けて、舐めるってのも良いな・・・。」
中川は、ボソっと呟いた。
何気無い、中川の一言一言に、恐怖を感じ、寒気が襲った。
中川が、一階のワインセラーに向かった事を確認し、私は、ベットの上で、何とか、手と脚の粘着テープが取れ無いか、もがいたり、身体を捻ったりしてみた。
固く、拘束された、手と脚は、全くビクともしなかった。
諦める訳には、行かなかった。
私は、必死で身体を転がし、やっとベットの上から、落下する事が出来た。
「逃げようとするなんて、良い度胸してんじゃん、香里・・・。」
声に驚いて、上を見上げると、そこには、ニヤリと不適な笑みを浮かべた中川が、ロマネコンティと、ワイングラスを手に立って居た。
「お願い、私を帰して。」
「は?帰してだって?笑わせんな。帰れるもんなら、帰ってみなよ。」
「どうして・・・、私なの?何で、こんな事するの?」
「お前の身体が欲しいからだよ。さっき言ったろ?五年前のあの日から、香里の事が忘れらんねぇってさ。」
「貴方には・・・。麗華が居るじゃ無い?麗華の事、愛してるから、付き合ってるんでしょ?」
私の言葉を聞くなり、中川は、ケタケタと笑い出した。
「愛してるって・・・。今時、昼ドラか、洋画でしか聞かない様な台詞だな。麗華の事は、好きだよ。俺と言うより、親父がね。」
言葉の意味が、理解出来なかった。
「・・・、えっ?」
「親父は、俺に早く結婚して、落ち着いて欲しい訳。結婚する相手には、色々と条件が有ってね・・・。麗華は、たまたま当てはまってっから、親父が気に入ってんだ。俺は、あんな重くてウザい女、好きじゃ無いけど。」
自分以外にも、こんな男性に、親友の麗華の事も、見下され、けなされた事に、次の言葉が見付からなかった。
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