ハーフムーン (36)
二人は亀山の後について、表へ出た。建物の外は、いま通った薄暗い通路とは余りにも対照的なくらいに晴れ渡っていた。
そして広大な空港の敷地の中心には、巨大な航空機が列を成して並んでいるのが見える。
一方、亀山が向かった滑走路の隅には、小さなセスナ機が静かにたたずんでいた。
「まさか…」
そんなマモルの言葉を遮るように、亀山はすかさず言った。
「さぁ、いよいよ出発いたします。こちらが今回の特別機です!どうぞお乗り下さい」
そう言って亀山は、セスナ機の小さなドアを力を込めて開けた。
「おいおい、こんなので海外なんて行けるのかよ」
マモルは唖然としたように言った。
「ご心配は無用です。なにせ“特別機”ですから」
亀山は、ニヤリと笑って答えた。
マモルとミユキは、恐る恐る狭い機内へと乗り込む。二人の心配をよそに、亀山はセスナ機の操縦席に座った。
「まさかとは思っていたんですが、やっぱりアナタが操縦するのですか?」
ミユキが不安そうに尋ねると、亀山は笑いながら言った。
「任せて下さい。こう見えても、免許は持っていますから」
そう言って亀山は、説明書のような物を読みながら、慣れない手つきで操縦席のスイッチを確かめていた。
そして広大な空港の敷地の中心には、巨大な航空機が列を成して並んでいるのが見える。
一方、亀山が向かった滑走路の隅には、小さなセスナ機が静かにたたずんでいた。
「まさか…」
そんなマモルの言葉を遮るように、亀山はすかさず言った。
「さぁ、いよいよ出発いたします。こちらが今回の特別機です!どうぞお乗り下さい」
そう言って亀山は、セスナ機の小さなドアを力を込めて開けた。
「おいおい、こんなので海外なんて行けるのかよ」
マモルは唖然としたように言った。
「ご心配は無用です。なにせ“特別機”ですから」
亀山は、ニヤリと笑って答えた。
マモルとミユキは、恐る恐る狭い機内へと乗り込む。二人の心配をよそに、亀山はセスナ機の操縦席に座った。
「まさかとは思っていたんですが、やっぱりアナタが操縦するのですか?」
ミユキが不安そうに尋ねると、亀山は笑いながら言った。
「任せて下さい。こう見えても、免許は持っていますから」
そう言って亀山は、説明書のような物を読みながら、慣れない手つきで操縦席のスイッチを確かめていた。
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