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世界の最期、君と…

[384]  盟躯架  2006-07-15投稿
 そこから偶然カマチに助けてもらって今に至る。まだ一日中エデンにいる前、僕は時々大学へ顔を出した。
「ボウズー!何“ひきこもり”になってんだー(笑)」
「違うってば!ただの風邪だよ」
 一浪して僕と一緒に入学した、二十三歳の(実の)兄さんには言われたくない。兄弟といっても始めから、一緒に住んでいない。「弟も大学受けるから、お前も受けろ」と当時、兄さんは父から言われて僕と受けた。普通なら“頭の偉い”僕を恨むはずだが、恨む事を知らないのか、それとも恨む力はないのか、恨みはしなかった。家族が知ってる通り、兄さんは“何しても出来る子”なのだ。

「あの“薔薇の子”知ってる?」
 “薔薇の子”?噂に僕はピクッと反応した。それに気付いた兄さんは、噂してる女子の肩を掴んで怒鳴った。
「おい!あれほど言うなって言っただろう!?弟いんだぞ!」
「私が誰と何噂しようが勝手じゃない!それにあの娘…

 ダイゴに体売って入った事は本当じゃない!!」
 え…?今何て…?ダイゴ…?体売って…?
「もう行こう。あんな奴放って…」
「その子もそうなんじゃないの?」
 その後、兄さんはその女子を殴っていた。顔が醜くなるほどに。

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