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触れること?

[298]  高柳美帆  2009-05-18投稿
…俺が入院してから、二週間後…零は、ちっとも見舞いに来ない…。

それもそのはず…。なぜなら…二週間前…俺は…。





−−二週間前−−


零は、俺にさしいれを持って来た時、

「この後、木佐先生と今後について話すんだ。リハビリとか、必要でしょ?」

リハビリから、すでに俺の耳は他の言葉をうけつかなくなっていた。零が、何を話していたのか…忘れた…つか、聞いてなかったから…わかんね…。

俺の中の、何かが発動し零の腕を引っ張り、病室のベッドの上に押し倒した。

「ちょっ…!んぅ…!!」

何かを言いかけた零の唇を、俺の唇で抑え、言葉を遮る。

俺のいた病室は、俺一人分で十分な広さの小さな個室だったから、他人の目はない。

俺は、感情任せに零を…せめた。

嫌がる零を、無理矢理抱いてしまったのだ…。




よくよく考えりゃ、俺が女だったとしても、怒るわ…そりゃ…。

自業自得か…。

その間…木佐からは、暴力に近いものをうけている…。

わざわざ入る時、病室に鍵をかけて…最初は、肘打ちとか…そういうので済んだ…。
だが…徐々にエスカレートしていき、傷口に指でえぐったり…ロウソクの火を、おしつけたり…。

俺は、痛みの余りに叫ぶ…叫んではいるが…必ず拷問前に口ん中にガーゼを突っ込まれ、思うように声が響かねぇ…。

…情けねぇが…こんな時に支えてくれんのは…零だ…。

俺は、男として…決してやってはいけない、いや、やってもいいが、許可がないと駄目な事を、許可もなくやってしまったのだ…。

だから…静かに、もう 戻ってこねぇだろう女性を思った…。



(……零……。ごめん…!)

俺には、そう、心で叫ばずにはいられなかった…。

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