制服時代??
1学期の終業式はもう蒸し暑い季節で確実に夏の訪れを表していた。
「お疲れ様でした、副委員長サマ」
「どう致しまして♪なんて」
みんなが帰り、誰もいなくなった教室で桜がふとそんな事を言ってくれた。
「なんか」
あっという間だったな…
思い出深いのに…
「しみじみ?」
愛くるしくからかい気味な桜は少し意地悪だ。
「そんなことないよ」
でもきっと…言葉に出来ない気持ちの分まで桜はわかってくれている気がした。
「そうだよ〜卒業じゃないんだしね」
わかっている…
そうなんだけど…
このままでいいのか…
私が黙って思いつめた顔をしていると桜は優しく
「男の子ってずるいよね」
なんて唐突な事を言い出した。
「何考えてるのかわかんないし…急に大人になるじゃない?」
桜にしてはちょっと珍しい感じ…
「桜は子どもだからわかんないよ」
「樋口君のこと?」
「ううん…樋口君は桜に合わせてくれてる感じ」
教室はせみのこえと時計の針の音しか聞こえない。
「それに桜ね、久遠ことそんなに嫌いじゃなくなったの。樋口君が教えてくれる久遠は不器用でいい奴だから」
桜から久遠の話がでるとは思わなかった。
「お疲れ様でした、副委員長サマ」
「どう致しまして♪なんて」
みんなが帰り、誰もいなくなった教室で桜がふとそんな事を言ってくれた。
「なんか」
あっという間だったな…
思い出深いのに…
「しみじみ?」
愛くるしくからかい気味な桜は少し意地悪だ。
「そんなことないよ」
でもきっと…言葉に出来ない気持ちの分まで桜はわかってくれている気がした。
「そうだよ〜卒業じゃないんだしね」
わかっている…
そうなんだけど…
このままでいいのか…
私が黙って思いつめた顔をしていると桜は優しく
「男の子ってずるいよね」
なんて唐突な事を言い出した。
「何考えてるのかわかんないし…急に大人になるじゃない?」
桜にしてはちょっと珍しい感じ…
「桜は子どもだからわかんないよ」
「樋口君のこと?」
「ううん…樋口君は桜に合わせてくれてる感じ」
教室はせみのこえと時計の針の音しか聞こえない。
「それに桜ね、久遠ことそんなに嫌いじゃなくなったの。樋口君が教えてくれる久遠は不器用でいい奴だから」
桜から久遠の話がでるとは思わなかった。
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