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きものステーション前で待ち合わせ

[210]  路子  2009-05-19投稿
私は家に帰るとさっそくお風呂を沸かして、その間、夜ご飯を用意した。

鳥肉のサッパリ煮とご飯と、海苔の佃煮といった適当なものだったが、
レンシレンジがないので、自炊は必須。

昔のお家で佐藤さんが作ってくれた、安くて、隠し味たっぷり栄養たっぷりの夜ご飯を思い出して、台所に立つと、

佐藤さんの大きくて柔らかい背中や、林檎みたいな赤いほっぺたを思い出す。

佐藤さんが飼っていた犬は夏の好物はガリガリくんのようなアイス棒と決まっていた。

両親が病院にかかりきりだったけど、家に帰ると佐藤さんの握ったお握りや、お萩が待っていてくれた。

四人兄弟で二番目に生まれた。

なぜ、私が家を出なければいけなかったのか、少し複雑な事情があった。

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