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海〜出会い〜

[209]  雅桜  2009-05-20投稿
うるさいくらいに蒸し暑い夜。
それに輪をかけるかのように耳に突き刺さる爆音…
「うっとおしい…」声にならないくらい小さな声で呟いた。
じっと見つめていた目の前のアスファルトがパッと明るくなった。ふっと目を上げると そこには知らない男の顔があった。
「おもしろい?」
彼はひとこと言うと その場所から消えていった。
たくさんの光のなかへ

「オハヨー」「今日も暑いねぇ〜」毎日の朝の光景。
その中に紛れて私はいた。『羽海』中2だ。
「なんだ あいつ」光が反射して顔はあまり覚えていない。
「羽海 おはよ!!」元気よくポンっと後ろから肩を叩かれ振り向くとニコッと笑う『陽菜』の顔があった。ちょっとポッチャリで太陽みたいによく笑う女の子だ。
彼女とは幼稚園からの付き合いで 性格は全く真逆なのだが なぜか彼女には心を許すことができた。
「どお〜したの羽海 ボーっとして。昨日の夜また遊びに行ったの?」
「あ〜」
羽海は小さな声で返事を返した。
「もぉ〜いい加減にしなさいよ。」口を尖らせて母親のような口調で陽菜は言った。
そして「はっはっはっ!」と大きな声で笑いながら たわいない話しに変わっていった。

ブォ−ッッッ…
あのうるさい爆音がまた耳を突く。
羽海はまた同じ場所にいた。
「また一人だね。楽しいの?」
羽海は顔を上げ ほっとけって顔をした。
彼は「くすっ」と笑って またその場所からいなくなった。
帰り道 一人で歩いていると 後ろから一台のバイクが来た。彼だ。
「どこまで帰るの? 送ってやるよ。」
羽海はシカトした。
彼は黙ってついてくる。
「ついてくんな!!」羽海は怒鳴った。
「初めて声聴いた。」
それから5分か10分か
沈黙が続いた。
「お前羽海だろ?」
羽海は睨み付けた。
「俺 空良。」
「お前軽いな。知らない女にペラペラ話し過ぎ。私そうゆう男嫌いだから。」
空良は また くすくす笑い出した。
「お前の家すぐそこだろ。またな」
そう言って空良は帰って行った。


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