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‐ドラゴン‐第十六話「 愛する人 」

[295]  有朱  2006-07-15投稿
「・・・何かなくなっていた物は??」
「えっと・・」
「資料が・・ヒック・・・資料がありませんでした。」
「!!??リンク詳しく教えてくれんか??」
「・・・あの塔の最上階はリュウ以外立ち入り禁止になっているんです。私は一度あの場所へと入らせてもらった事があるんです。あの塔には様々な資料が置いてありました。デスクの下に黒の金庫が置かれていたんですが、その中にはリュウが調べたある事の資料が入っていたそうです。さすがにそれが何の資料かは教えてもらえませんでした。・・でも、今日あの塔へ入った時、金庫が開いていて資料はありませんでした。きっとリュウを殺した者が、奪って行ったのだと思います。」
「・・・資料??いったい何の??それに・・リュウはなぜ以前からそんな物を・・??」
「・・真相は闇の中だ。考えても良知があかん。」
「キャット!!!!」
「ガルダン・・行くぞ。」
「・・分かった。」
「待てよっ!!!!」
バタンッ!!
キャットとガルダンは会議室を出て行った。
「くそっ!!」
シンは壁を殴った。その後ろではリンクが今も泣いていた。
「リンク・・もう泣くのはやめて顔をお上げ。リュウはそなたに泣いてほしくはないはずだよ。」
「・・・イーザ様。私も今日はそろそろ休みます。」
「あぁ、そうしなさい。」
リンクとウィルは会議室を出て行った。
「・・・俺はちょっと用があるから行く。ミケル行こう。」
「・・うん。」

コンコン・・
「・・はい??」
「リンク!!ちょっとリンクに言い忘れてた事があって。」
「シン・・・どうぞ。」
ガチャ!!
シンは部屋に入りリンクの横に座った。
「実は・・俺がリュウを見つけた時は、まだリュウの息があったんだ。」
「えっ!?」
「急いで止血しようとしたけど、止められて・・リュウが「敵は近くにいる」って。だからリンクも気を付けろよ。」
「そう・・リュウがそんな事を。」
「後、頼みがあるって言われたんだ。リンクに・・伝えてほしいって。」
「私に??」
「あぁ・・。」

「・・・「ずっとずっと愛していた」って。」

「えっ!!??・・・・・・リュウ・・リュウ・・・くっ・・・。」
シンはいたたまれなくなりリンクの部屋を後にした。リンクの部屋からはリュウの名前を呼びながら泣き叫ぶ声が響いていた。

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