携帯小説!(PC版)

air?

[341]  182  2006-07-15投稿
「久しぶりだねぇ、元気そうでなによりだ。死んでたらまた説教だったよ。私はちゃんと生け捕りにしろと言ったんだがね」  フラーはいつもの静かな口調で言った。  「いや……殺すつもりは…」  リッパーは言葉をつまらせた。  「ん〜、目を見れば分かるよ。君は殺す気だったね。」  そういうといつも無表情のフラーはリッパーにニコッと微笑んだ。  それを見たリッパーはひどくおびえた様子だった。  「あんた…何で俺達を追うんだ!」  レックスは叫んだ。  「君に言う必要は無い。早く任務を終わらせたいんだ。そろそろいいかい?」  そういうとフラーはゆっくりと剣を抜いた。  3人はまた武器を構える。  「私はここを動かない。動くと疲れるからね。」  フラーは無表情で言った。  3人は走り出しリッパーを攻撃したときのように同時に攻撃をしかける。 金属がぶつかりあう音がした。 フラーはたった一振りで3人の武器を弾き返した。  「あぁ、剣を使う必要は無いようだ。」  フラーはそういうと剣を鞘におさめ、目をつぶった。  「…何だこいつ…」  ハウィーがつぶやいたそのとき急に体が熱くなった。  「…レックス!ハウィー!離れて!」  レイが叫んだ。  レックスとハウィーは急いで後退した。と同時に地面に真っ赤な炎が降り注ぐ。  「火…!?もしかして魔法を…!?」  レックスは驚いた。  「魔法!?地上の人間は魔法を使えるのか!?」 ハウィーもレックスと同じように驚いた。  「魔法を使える人間はいるけど…使える人間はほとんどいない…まさか魔法が使えるなんて…」  いつもクールなレイも動揺していた。  「そうか、魔法を見るのは初めてか。じゃあもっと見せてあげるよ。」  フラーは不気味な笑みをうかべ魔法を唱えた。  次々と炎が襲いかかってくる。3人はなんとかよけているがすでに体力は限界にきていた。  

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