携帯小説!(PC版)

生八橋

[401]  ちえ  2006-07-15投稿
中3の頃、あたしはまだ反抗期の真っ只中で、やさしくしてくれたおじぃちゃんにもきつい事を言っていた。家族みんなに反抗して距離をとりたがっていたんだ。           5月、暖かい日差しの中で修学旅行に行った。友達とずっと一緒にいられて家族の顔を見なくてすむし、すごく楽しい旅行になった。場所は京都、奈良。最終日の京都は少し雨が降っていたけど、タクシーで寺を巡っていたから全然苦にはならなかった。      銀閣寺の手前の露店で生八橋が売っていた。味が豊富にあって、5こ入り1パックの小さな商品。値段も手ごろだし、家族にお土産に2袋買った。      家に着いた夜、お土産っと言って母に生八橋を手渡した。一袋はおじいちゃん達のだから渡してきてって言ったら、あんたが自分で渡しなさい、と言われ、しぶしぶおじーちゃん達の部屋に。          「トントン」ドアをノックしておじーちゃん達の部屋に入る。         「京都行ってきたからお土産。味が色々あるよ。小さいし、おじーちゃんも食べれるでしょ?」      それを言うのが精一杯だった。その時の精一杯のやさしい話し方だった。

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