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汚染 132

[130]  ふく  2009-05-23投稿
貴方が金曜日は接待があるからと言っていたから
約束していた映画は木曜日に変更をした
だけど結局は接待は無しになった

夕方五時を過ぎた頃に貴方からメールが入った
『今日ご飯行かない?』
昨日も今日も貴方と過ごせる
少しだけ残業をして貴方と待ち合わせをした

最近少し仕事にストレスを感じる
貴方と会う為なら職場だって楽しいんだけど
私にも仕事の苦しみはある
誰かに認めてもらおうなんて始めから期待はしていない
見返りは望んではいない
こんなもんだって
私がやればいい事なんだって
そうやって諦めて
周りに気付かれない様に嫌な顔一つせずに笑っている

疲れてしまう
貴方との楽しい時間に癒されながらもついつい愚痴ってしまった
こうして仕事の悩みを打ち明けるのは初めてだった
貴方の前では弱さを見せてもいい気がした
聞いて欲しかった
貴方には

貴方が私の手を優しく握ってくれる
頭を優しく撫でてくれる
『俺は分かってるよ』
その一言に涙が出た
貴方の前では涙は見せないと決めていたのに
『いつも頑張ってる事知ってるよ』
貴方に分かって貰えていた事だけで私は救われる
諦めていた物が報われた気がした
『嫌な顔しないで良くやってるよね。何言われても頼まれてもいつも笑顔で返事して、その返事には相手に嫌な思いをさせない力がある』
貴方の言葉で気付かされた
無理をしている自分
気を遣い続けている自分
周りに『明るいね』と言われる度にそれを崩さない様気を張っている自分

『無理だと思ったら無理はしたら駄目だよ、俺がいる。俺に頼んだらいい。俺を踏み台にしてくれていいよ。いつだって味方だ』
ドラマの中の様な台詞
『味方』
その言葉で胸のつかえが取れた気がした
貴方が踏み台になってくれるならもっと高く跳べる気がする
そして自分の力量が少し分かった気がする
だけどこれ以上背伸びはしなくてもいい
きっと自分を壊してしまうだけだから

貴方がいる
貴方には分かって貰えている
肩の力が抜けて行く感覚
だからまた泣いた
その間
貴方は頭を撫で続けてくれた
貴方がいて良かった
助けられた
また頑張れる気がした
頼ってもいい人がいる
こんなにも貴方に感謝している

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