君からの手紙〜22〜
「佐野さん何?もうすぐ売場いくけど。何かあった?」
「荒木さん、あの夕樹さん、凄いわ」
「どうしたの?」
何かやらかしたのか?と心配になったが、佐野は感心して言った。
「外国人のお客様が来てね。みんな四苦八苦してたんだけど、対処してくれたのよ。英語ペラペラだし」
「へえ〜。アルバイトにも何人か喋れるのいるけどね」
「あの人のは本格的よ。人当たりも良さそうだし」
「それは、頼りになるね」
「店長も礼を言ってたわよ…でもね、一瞬寂しそうな顔をしたのよね」
「寂しそうな?」
「ええ」
「気のせいじゃない?」
「そうかなあ…」
「とりあえず売場行こう」
勇一は首をひねる佐野を引っ張って、売場へ向かった。
ー先ほどの処理に感心した石田が、幸子に話しかけた。
「さっきはびっくりしたよ。英語ペラペラなんだね」
「いえ、でしゃばった真似して…すみません」
「とんでもない。みんな誉めてたよ。凄い戦力だって。なんかやってたの?」
「ええ。少し」
「そう。何を?」
「それは…」
幸子の曇った表情を見た石田は、あわてて、聞くのを止めた。
「ごめん。あまり深く聞かない方が良さそうだね?」
「すみません」
幸子は深々と頭を下げた。
「いやいや、こちらこそごめんなさい。話したくないこと誰にでもあるし…」
「あの…石田さん、石田さんはパートさんてお聞きしたんですが…」
「ああ…荒木さんくらいなのに、社員じゃないからでしょう?」
「すみません。私と同じように、話したくないですよね」
「ごめん。お互い様だよね。まあ社会人はやってたんだけどね…そうゆうことにしといて」
「はい。すみません」
「じゃあ、引き続き仕事しようか?」
「はい」
お互い、申し訳ない思いがあるものの、引いてみた。
だが、石田にしても、幸子にしても、お互いの過去が、思わぬ形でつながっているとは、この時は知る由もなかった。 そして、幸子の運命と勇一の運命が繋がることは、この時誰も知る由がなかった。
「荒木さん、あの夕樹さん、凄いわ」
「どうしたの?」
何かやらかしたのか?と心配になったが、佐野は感心して言った。
「外国人のお客様が来てね。みんな四苦八苦してたんだけど、対処してくれたのよ。英語ペラペラだし」
「へえ〜。アルバイトにも何人か喋れるのいるけどね」
「あの人のは本格的よ。人当たりも良さそうだし」
「それは、頼りになるね」
「店長も礼を言ってたわよ…でもね、一瞬寂しそうな顔をしたのよね」
「寂しそうな?」
「ええ」
「気のせいじゃない?」
「そうかなあ…」
「とりあえず売場行こう」
勇一は首をひねる佐野を引っ張って、売場へ向かった。
ー先ほどの処理に感心した石田が、幸子に話しかけた。
「さっきはびっくりしたよ。英語ペラペラなんだね」
「いえ、でしゃばった真似して…すみません」
「とんでもない。みんな誉めてたよ。凄い戦力だって。なんかやってたの?」
「ええ。少し」
「そう。何を?」
「それは…」
幸子の曇った表情を見た石田は、あわてて、聞くのを止めた。
「ごめん。あまり深く聞かない方が良さそうだね?」
「すみません」
幸子は深々と頭を下げた。
「いやいや、こちらこそごめんなさい。話したくないこと誰にでもあるし…」
「あの…石田さん、石田さんはパートさんてお聞きしたんですが…」
「ああ…荒木さんくらいなのに、社員じゃないからでしょう?」
「すみません。私と同じように、話したくないですよね」
「ごめん。お互い様だよね。まあ社会人はやってたんだけどね…そうゆうことにしといて」
「はい。すみません」
「じゃあ、引き続き仕事しようか?」
「はい」
お互い、申し訳ない思いがあるものの、引いてみた。
だが、石田にしても、幸子にしても、お互いの過去が、思わぬ形でつながっているとは、この時は知る由もなかった。 そして、幸子の運命と勇一の運命が繋がることは、この時誰も知る由がなかった。
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