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ある日王宮の調理場で

[320]  麻生みさ  2009-05-24投稿
登場人物
レナリー…第三王女
ノウシィ…レナリー付きの侍女
フォン…時たまレナリーの元へ遊びに来る少年

―――――――――――\r
「つぎは卵を入れてください」
「うん」
レナリーは必死にノウシィからクッキー作りの手順を教えてもらう。
調理台に卵を打ち付けるが、力加減を間違えたみたいで、ぐしゃと卵は割れてしまった。
「あぁー(>_<)」
「大丈夫ですよ。卵はまだたくさんありますから」
度重なる失敗に泣きそうになるレナリーをノウシィは必死に慰める。
そもそも、このクッキーはたまに遊びに来るフォンが15歳になるというので、まだ6歳のレナリーがお祝いにと初めての手作りお菓子に挑戦しているとこである。

食べてくれるかな

喜んでくれるかな

美味しいって言ってくれるかな

思いっきり気持ちを込めて焼く。



レナリーは焼きあがったクッキーをノウシィに味見してもらう。
「どう?」
(うっ……言えない。甘くないだなんて。もしかして、砂糖を入れ忘れたのかしら。)
レナリーはノウシィの瞳を覗き込む。
「まぁ…食べられますよ…」
(嘘はついてない。だって、絶対言えないし。甘くないけど食べれるし……ぶっちゃけ、もう一度、作り直させるの面倒だし)
「じゃあ、持ってくよ?」


レナリーは中庭にあるテーブルにクッキーをは運ぶ。そこにはもう、フォンが待っていた。
「あれ?そのクッキー、レナか作ったんですか?」「……うん」
「1ついただきますね」………
「あのーこれ砂糖入れましたか?」
その言葉を聞いてレナリーは一枚取って食べてみる。「甘くない」
そう言うレナリーねの顔を見てフォンは少し微笑む
「相変わらず、ですね……少し目を閉じてください」
素直に目を閉じるまだ子供のレナリーの頬にフォンは軽くキスをする。
「お礼です。僕が15歳になったの覚えてくださってたんですね」
そう言って、レナリーの目を見て微笑む。
(相手はまだ6歳だ。でも、頬になら神様も許してくれるだろう)
レナリーの顔はどんどん赤くなっていくが、その目の前で、フォンはクッキーを食べ続けていた。
まぁ味がわかるほど冷静ではいられなかったが。




―――――――――――フォンはロリコンなのでしょうか?


この話は一回間違って消してしまって大変なことになりました。
でも、前より書きたいことがかけたので自己満足です。

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