夜に吹く風?
「私には…記憶がない。いや、言い方が違うかもしれないね。記憶が抜け落ちてるんだ。」
幸は隠していた事を話し出す。
「私には…兄がいた。血は繋がって無かったけどね。明って言ってね、明の友達とその友達と四人で住んでいたんだ。その時の後者のが輝だよ。前者の名前は輪っていってね、兄みたいな存在だった。私達は住むところを転々として…旅をしていた。いろんな人に出会えたし、楽しかったし、幸せ…だった。」
幸せだった時の記憶。それを話しているのに…辛い顔をしている。そういえばあっちで会ったリルは皆殺されちゃうと言っていた。
「でもね…覚えてないんだ。何故、どうやって死んでしまったのか。何故、私と輝だけ生きているのか。どうして彼等だけ…死んだのか。犯人が…誰なのか。」
怒ってるのか?
「ただ…解るのは犯人が私の弟という事だけ。私には弟が二人いるけど…どっちかは解らない。双子の弟、『黒』かもう一人の『クロス』か…。どちらにしても私の家族だ。何故、家族が…私を苦しめるのか。それに覚えていなくても、あの時私は…確かに死んだはずなんだ。」
「幸は…それ以前の記憶も無かった。」
輝が加える。
「俺が出会った時、幸は…今より女らしくて、おしとやか?だった。」
「私が明達と出会う前…私はたぶん女だった。私は誰かに私の世界を壊されて…逃げた。こんな記憶なんていらない。そう思ったら記憶は飛び散り、人の形を作り、自我をもった。…今更私は思いだそうと記憶を探した。そしていくつかはもう取り戻した。」
俺は幸に質問した。
「まてよ?人の形を作り、自我を持ったと言うことは…どうやって手にいれんだ?人間になった記憶を…。」
「殺した。」
幸は冷徹に言う。
「そして残りも少ない。夜宵は…その記憶の一部だ。」
「じゃぁお前は…!!」
そうだよ?
私は自分の記憶を手に入れるために…
「夜宵を殺す。」
幸は隠していた事を話し出す。
「私には…兄がいた。血は繋がって無かったけどね。明って言ってね、明の友達とその友達と四人で住んでいたんだ。その時の後者のが輝だよ。前者の名前は輪っていってね、兄みたいな存在だった。私達は住むところを転々として…旅をしていた。いろんな人に出会えたし、楽しかったし、幸せ…だった。」
幸せだった時の記憶。それを話しているのに…辛い顔をしている。そういえばあっちで会ったリルは皆殺されちゃうと言っていた。
「でもね…覚えてないんだ。何故、どうやって死んでしまったのか。何故、私と輝だけ生きているのか。どうして彼等だけ…死んだのか。犯人が…誰なのか。」
怒ってるのか?
「ただ…解るのは犯人が私の弟という事だけ。私には弟が二人いるけど…どっちかは解らない。双子の弟、『黒』かもう一人の『クロス』か…。どちらにしても私の家族だ。何故、家族が…私を苦しめるのか。それに覚えていなくても、あの時私は…確かに死んだはずなんだ。」
「幸は…それ以前の記憶も無かった。」
輝が加える。
「俺が出会った時、幸は…今より女らしくて、おしとやか?だった。」
「私が明達と出会う前…私はたぶん女だった。私は誰かに私の世界を壊されて…逃げた。こんな記憶なんていらない。そう思ったら記憶は飛び散り、人の形を作り、自我をもった。…今更私は思いだそうと記憶を探した。そしていくつかはもう取り戻した。」
俺は幸に質問した。
「まてよ?人の形を作り、自我を持ったと言うことは…どうやって手にいれんだ?人間になった記憶を…。」
「殺した。」
幸は冷徹に言う。
「そして残りも少ない。夜宵は…その記憶の一部だ。」
「じゃぁお前は…!!」
そうだよ?
私は自分の記憶を手に入れるために…
「夜宵を殺す。」
感想
感想はありません。