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命の期限

[488]  りさ  2009-05-24投稿
‐命の期限‐<コクハク>


始まりは、あまりにも急だった。
ただの風邪と同じような病気で、簡単に治ると私は思ってた。
不安を抱きながらの入院生活。
この時私はたった5歳で、普通なら人生の始まりにもすぎない年齢だった。
けれども違った。
両親は、病院の先生に急に呼ばれてどこかに行ったきりだった。
しばらくすると、目を真っ赤でにして扉の前に二人は立っていた。

―どうしたの?

―アナタハシンゾウビョウナンダッテ。

―ハタチマデイキラレルカワカラナインダッテ。

―え?


意味が分からなかった。
風邪みたいなただの病気って言って?
なんで?
なんで私ばっかり酷い目に遭わなきゃいけないの?

ナンデカミサマハワタシヲエランダノ?

ナンデカミサマハイジワルナノ?


‐続く‐

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