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ボーイズ☆ラブ 3

[419]  戒音  2009-05-25投稿
花音と初めて出会ったのは、公園のベンチで雨に打たれていた時だった。
六月の冷たい雨が制服を濡らし、ワイシャツはぐっしゃりと濡れて透けていた。
両親の財産は全て親戚が奪い、自分の家すら、もう自分の家ではなかった。
頼るあても無く、生きる気力も残されていなかった。
正気を失ったまま、公園の手摺りに手を掛けて、池に飛び込もうとした時だった。
熱い手が、手首を取るなり花音と初めて出会ったのは、公園のベンチで雨に打たれていた時だった。
六月の冷たい雨が制服を濡らし、ワイシャツはぐっしゃりと濡れて透けていた。
両親の財産は全て親戚が奪い、自分の家すら、もう自分の家ではなかった。
頼るあても無く、生きる気力も残されていなかった。
正気を失ったまま、公園の手摺りに手を掛けて、池に飛び込もうとした時だった。
熱い手が、手首を取るなり、その胸に抱き寄せた。


「コーヒーがいい?紅茶にする?」
シャワーを浴びた、バスローブ姿の僕を見て、花音はやっと微笑む。
公園では血相を変えて、僕の身体を抱えて、突然車に乗せられて意味がわからなかったのだが、緊張して損をしたようだ。
不思議だった。二十歳位の歳に彼は見えるのに、凄く大人に見えた。
歩き方やしぐさや口調も。
それに・・と、時雨は赤面する。
彼のハスキーな美声を聞いていると、身体のしんに電流が走った。
我慢していたが、そろそろ。
「すみません。お手洗い借ります」
紅茶を飲み終えて、立ち上がった瞬間だった。
「どうして欲情しているの?私が欲しい?」
近くで見れば見るほど、彼の美貌は秀でていた。
尋常ではないが正しい。
モデルだってこんな美しい人はいない。
見惚れて油断していた時雨を、花音は抱き抱える。
ベットは広いキングサイズだ。紫のシルクの布団カバーの上に放り出された時雨を前に、花音は服を脱ぎ始める。
「もう、後戻りはできないよ」
本気の男の眼だった。




※次回、エロス満載!お楽しみに♪
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