ハーフムーン (38)
ミユキは昔、一度だけ機内食を食べた記憶があったが、それと変わらない程に、味は美味しかった。
二人が夢中になって食べていると、今度はグラスが運ばれ、そこにシャンパンのような液体が注がれた。
「この度はおめでとうございます。ご当選の記念にどうぞお飲み下さい」
亀山がそう言い終わらないうちに、マモルはすでにゴクゴクと飲み始めていた。
「ぷはーっ!うめぇ〜、こんな美味い物、飲んだことねぇよ!ミユキ、お前も飲んだ方がいいよ」
「あの…これって、アルコール入ってますよね?私、アルコールはダメなんです」
ミユキがそう言うと、亀山はにっこり笑って言った。
「大丈夫。アルコールは入ってませんから。アルコールは」
ミユキは、亀山に念を押され安心したのか、そのシャンパンらしきグラスを口にした。
その後も二人は食べ続け、機内食とグラスの飲み物を、すっかり空けてしまった。
ミユキとマモルは満足した様子で、窓から見えるジェット機を眺めながら談笑していた。
機長の亀山は、相変わらず説明書みたいな冊子をパラパラとめくっている。
やがて二人の口数は少なくなっていき、マモルはとうとう眠り出した。それに気付いたミユキも、うつ向いたまま、動かなくなった。
二人が夢中になって食べていると、今度はグラスが運ばれ、そこにシャンパンのような液体が注がれた。
「この度はおめでとうございます。ご当選の記念にどうぞお飲み下さい」
亀山がそう言い終わらないうちに、マモルはすでにゴクゴクと飲み始めていた。
「ぷはーっ!うめぇ〜、こんな美味い物、飲んだことねぇよ!ミユキ、お前も飲んだ方がいいよ」
「あの…これって、アルコール入ってますよね?私、アルコールはダメなんです」
ミユキがそう言うと、亀山はにっこり笑って言った。
「大丈夫。アルコールは入ってませんから。アルコールは」
ミユキは、亀山に念を押され安心したのか、そのシャンパンらしきグラスを口にした。
その後も二人は食べ続け、機内食とグラスの飲み物を、すっかり空けてしまった。
ミユキとマモルは満足した様子で、窓から見えるジェット機を眺めながら談笑していた。
機長の亀山は、相変わらず説明書みたいな冊子をパラパラとめくっている。
やがて二人の口数は少なくなっていき、マモルはとうとう眠り出した。それに気付いたミユキも、うつ向いたまま、動かなくなった。
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