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俺とお前の三日間 2nd day

[256]  鏡 恭弥  2009-05-26投稿
朝、生暖かい感触が頬を伝い、目を覚ます。

横を向くと、黒猫がじーっと俺の顔を見つめている。
昨日、俺が拾った猫だ。

名はメシア。
孤独、恐怖、不安から俺を救ってくれた、まさに俺の“救世主”だ。

俺はメシアの頭を撫で、キッチンへ向かった。

冷蔵庫からミルクと魚を用意し、メシアにあげる。

メシアは可愛く「ニャー」と鳴いて、食べ始めた。

…和む。

メシアが居ると明日で死ぬかもしれないなんて気にならない、怖くない。
…メシアは本当に俺を救いに来たのかもしれない。

メシアが食べ終わると、俺は食器を片付け、メシアを抱いて外へ出た。
散歩だ。


いつもの路地裏、誰も居ない。
でも何故か、いつもと違う風景に見えた。
輝いている気がした。

メシアが、俺に生きる希望をくれる。

メシアは、俺の光だ。



俺は、暗くなるまでそこに立ち尽くしていた。

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