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一枚葉っぱ5

[274]  オキシコンチン  2009-05-26投稿
恐る恐る煙の元へ近付くと、“腫れ物”はツルっと気持ちのいいハゲ頭に眩いばかりに太陽の光を輝かせながら、こっちに振り向いた。
“ヤツだ!”
判った瞬間、先手を打たれた。
「ああっ!あんときの姐ちゃんやん!」
いかついサングラス姿にゴールドチェーンのネックレスを垂らしながら、ヤツは独特な甲高い声で私に話しかけてきた。
“何でここにいるの?”
本当はそう聞きたかった。
しかし、ヤツの声は大きく、慣れ慣れしい上に関西弁。
「ここ、禁煙ですよ!」
最初に出た言葉はそっちだった。
「まあまあ、堅い事言うなや?ここは屋根ないし、オープンテラスっちゅうヤツや!誰にも迷惑かけてへんやないか!」
「はああっ!?」
そういう問題か?
思わず私は大声で返してしまった。
「あんたねえっ!モラルってものが…」
きっと目が吊り上がっていたんだと思う。
ヤツはスッと立ち上がると、煙を私の顔面に向けて吹き出した。
「何すんのよっ!!」
私は怒り心頭した。
しかしヤツは全く動じる事もなく、私の顔に指を近付けて“シーッ”という仕草をした。
「これから、俺もここに世話になるから、よろしゅう頼むわ」
キャラに似あわない動きをすると、出口へ歩き出した。

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