DREAD 『少女の行方』
ニューヨークに家族と共に住む1人の少女がある日行方不明となった。
捜索願いを出したが見つかる事はなかった。それから数日後の事、家族の元に一本のビデオテープが届く…。
送り主は不明だった。
再生してみると中に少女の姿が映されている。
少女は1人で密室に閉じ込められ、泣き叫んでおり、そんな様子が延々とビデオテープに収められていた。
それからビデオテープは毎日のように家族の元へ送られてきた。少女は段々と痩せこけていき、発狂しているようであった。
狂ったように体中を掻きむしっては、血を啜っている。家族も見ていられなくなり、目を背ける程であった。
やがて映像の中の少女はグッタリとして動かなくなった。
捜査も一行に進むことがなく、時間だけが刻々と過ぎていく‥それでもビデオテープは途切れる事なく、家族の元へと送られてきていた。
最早映像の中の少女は動かぬ死体となり、どんどんと腐りだしていく‥
それから数年が経ち、家族の元には未だにあのビデオテープが送られてきていた…。
ミイラと化し、醜く、無残な屍となった少女を延々と映したビデオテープが……。
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