携帯小説!(PC版)

トップページ >> 恋愛 >> ボーイズ☆ラブ 3

ボーイズ☆ラブ 3

[330]  戒音  2009-05-28投稿
それは偶然だった。
たまたま借りた本を返しに、図書室に踏み込むなり、我が目を疑う。
そこには花音が、女子とキスをしていた。
力が抜けて、本が床に落ちる。
気配に気付いた花音が、慌てて近づいてくる。
「これは違うんだ」
「弁明なんていらない」
「時雨ッ!」
わかっていたはずだった。
所詮男の恋人なんて、遊びのようなもの。
真実の愛なんてどこにもないのだ。
時雨は図書室を飛び出すなり、涙が溢れ出した。
悔しかった。
信じたかった。
けれど、この目で見てしまったのだから。

外は酷い雨が降っていた。
構わずに学校を飛び出した時雨は、家から近い公園のベンチに座ると、天を仰ぐ。
制服が雨を吸って肌に張り付いて気持ちが悪い。
雨粒なのか涙なのかわからなかった。
酷い頭痛と寒気で、動けそうになかった。
このまま死んでしまいたい。
あぁ、意識が遠のいていく。
瞼が重くて、次の瞬間、時雨は意識を失った。


愛しくて切ない。
君を失いたくない。
離したくない。
私だけの眠り姫。

誰かが髪を撫でていた。
壊れ物をそっと扱うように。
誰かの温もりが、伝わって来る。
ゆっくりと瞼を開けると、ベットの隣に座っていたのは花音ではなく、生徒会長の水無月 綾斗だった。
驚いて起き上がろうとした時雨を綾斗が止めた。「まだ動ける状態じゃない。熱がまだ高いんだから」
「このぐらい平気で」
言葉は突然、唇に塞がれた。
弱った身体に綾斗がのしかかる。
「会長!?」
「あいつとは寝たんだろ?どんな風だった?」
パジャマ姿の時雨を、力任せに脱ぎとった。
「な、なんで・・んッ」
綾斗の口付けは巧みで、手慣れている。
「私の物になれ」
下半身を撫でられて、時雨は頬を紅潮させる。
「い、嫌だッ」
「ここは嫌がってないね
?」
好きでもないはずなのに、快感が沸き上がって、時雨の理性を奪う。


戒音の作品愛読ありがとうございます♪前作も読んで下さると嬉しいです。

感想

感想はありません。

「 戒音 」の携帯小説

恋愛の新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス