朝陽にあの花が咲く時 2
偶然なのか必然なのかわからないけど、
こんな事件が起きた。
いつもと変わらない日常の始まり…そして通勤電車の中、またあの彼女がいた。僕はまた少しうたた寝をしていた。
ふと気付くと駅でも無いのに電車が停まって、でも時々ある事だからあまり気にならなかった。
ただ、少し長かった。
そして車内放送が流れた。踏み切り事故のため、運行が出来ず代わりにバスに乗換えなければならなくなった。
何台ものバスが準備され、乗客が列をつくり乗って行く。もちろん遅刻になってしまうけど、仕方ない。まだ5駅程前で、ここからは30分くらいはかかってしまう。
会社には連絡したから問題はなかった。
でも、こんな事も…いいかな!?なんて思ってしまった。いつも変わらない日々だったから。
やっと会社に近いバス停に着いて、10数人くらいが降りようとしていた。
そして僕が降りた瞬間、後ろから
「キャッ!」っという声とともに、誰かが僕の背中にぶつかってきた。
ちょっと強かったから、僕は前に押され転んでしまった。僕にぶつかってきた人ももちろん。
「イタタタ…」
何をするんだ!と思って、その人を見た。
まだ蹲っている女の人がいた。そして
「すみません」と言いながら体を起こした人の顔を見て、びっくりした。
いつもの…彼女だった。
バスには僕より早く乗って、もちろん降りる時は僕の後ろ。
と言うより、同じバスで、同じ所で降りるなんて。いつも電車では沢山の人が降りるから、全くわからなかった。
僕は直ぐには言葉が出なかった。
でも彼女は
「ゴメンなさい。大丈夫ですか?つまづいてしまって……すみません」
「あっ、大丈夫ですよ。」
ちょっと、いっぱいいっぱいだった。
何回も謝る彼女の膝や掌からうっすらと血が滲んできていた。普通なら、あまり気にしないでその場から離れたかも知れなかったけど、少しだけ勇気?を出して、
「怪我してますよ!良かったら…」とハンカチを出した。
「ありがとうございます。でも大丈夫ですから…」と彼女は言った。
でも、無理矢理彼女の手に渡し
「使って下さい!」と言って、その場から離れた。
ちょっと後悔した。もっと話しが出来たのに。
でも、出勤途中で遅刻だし…。
だけど、これがキッカケだった。
こんな事件が起きた。
いつもと変わらない日常の始まり…そして通勤電車の中、またあの彼女がいた。僕はまた少しうたた寝をしていた。
ふと気付くと駅でも無いのに電車が停まって、でも時々ある事だからあまり気にならなかった。
ただ、少し長かった。
そして車内放送が流れた。踏み切り事故のため、運行が出来ず代わりにバスに乗換えなければならなくなった。
何台ものバスが準備され、乗客が列をつくり乗って行く。もちろん遅刻になってしまうけど、仕方ない。まだ5駅程前で、ここからは30分くらいはかかってしまう。
会社には連絡したから問題はなかった。
でも、こんな事も…いいかな!?なんて思ってしまった。いつも変わらない日々だったから。
やっと会社に近いバス停に着いて、10数人くらいが降りようとしていた。
そして僕が降りた瞬間、後ろから
「キャッ!」っという声とともに、誰かが僕の背中にぶつかってきた。
ちょっと強かったから、僕は前に押され転んでしまった。僕にぶつかってきた人ももちろん。
「イタタタ…」
何をするんだ!と思って、その人を見た。
まだ蹲っている女の人がいた。そして
「すみません」と言いながら体を起こした人の顔を見て、びっくりした。
いつもの…彼女だった。
バスには僕より早く乗って、もちろん降りる時は僕の後ろ。
と言うより、同じバスで、同じ所で降りるなんて。いつも電車では沢山の人が降りるから、全くわからなかった。
僕は直ぐには言葉が出なかった。
でも彼女は
「ゴメンなさい。大丈夫ですか?つまづいてしまって……すみません」
「あっ、大丈夫ですよ。」
ちょっと、いっぱいいっぱいだった。
何回も謝る彼女の膝や掌からうっすらと血が滲んできていた。普通なら、あまり気にしないでその場から離れたかも知れなかったけど、少しだけ勇気?を出して、
「怪我してますよ!良かったら…」とハンカチを出した。
「ありがとうございます。でも大丈夫ですから…」と彼女は言った。
でも、無理矢理彼女の手に渡し
「使って下さい!」と言って、その場から離れた。
ちょっと後悔した。もっと話しが出来たのに。
でも、出勤途中で遅刻だし…。
だけど、これがキッカケだった。
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