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姫君の願い事

[189]  さくら  2009-05-29投稿
幼い頃から、おとき話が大好きだった。
輝く、夢と希望に満ちた世界。最後に訪れる最高のハッピーエンド。
頑張り続ければ、諦めなければ、いつかきっと…私だってガラスの靴を履いて、王子様に逢いに行くの−…。


私の生まれ育った家庭は、お世辞にも家庭環境が良いとは言えなかった。両親の仲は修復不可能なほど悪化し、父の酒癖・浪費癖は、家族を精神的にも経済的にもギリギリまで追い詰めていた。

母が私の為にこつこつと積み立てた修学旅行代や、成人式の着物代、大学進学のための頭金までも父の飲酒運転の罰金や借金の返済へと消えた。

「私は決して不幸なんかではない」
私は私にそう言い聞かせ、毎日過ごしていた。
そうするしかなかった。

このころの私には、あなたとの出逢いなんて想像もつかなったな−…

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