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迷想

[152]  コトミ  2009-05-30投稿
…一年B組…
…寺門慎…

…私の小五からの好きな人…。
クラス、離れちゃったな…。
私は内心、ガッカリする。

「では、教室まで案内します。クラスを確認した新入生はこちらに来てください。」

私と同じ制服を着ている先輩が、大声でそう言う。
私達は大急ぎでその先輩の元に行く。

四、五人集まったところで先輩が歩き出す。
私達は少し足早にせの先輩の後を追う。

「他の人、知らない人ばかりだね…。」

純が小声で私に言う。

「そうだね。もうちょっと来てるかと思ってたのに…。」

私も小声で純に答える。
…無言…。

…無言。

無言。

いつになったら教室に着くのか…。

話す事が無いために、無駄にこの時間が長く感じた。

「A組はこっちの教室。B組はこっちの教室です。」

やっと無言が終わる。
指で指しながら、先輩が説明する。

私達は勢い良くドアを開ける。

…………。

誰も居ない…。

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