誰?
『すごく愛してるよ。』
僕はこの気持ちに自信を持っていた。
愛するとは、自分を全て知ってもらい、僕も相手を全て知ってると思っていた。
ある日、些細な事がきっかけで喧嘩になった。本当に些細だと、僕は思っていたんだ。
「もう別れよう。」
考えてもいなかった言葉が僕を怯えさせた。
(どうせ、別れないんだから。)
もちろん強がりだったのだが、
「解った。」と一言。
思っていた通り相手は本気ではなかったが、まさか僕が別れたい気持ちになるなんて。
前と同じ内容の、些細な喧嘩をまたしてしまう。
相手は本気で怒り、さすがに申し訳ないと思った僕は許してもらおうと、いろいろと頑張ってみる。
そんな最中、(あれっ?)
変なことに気付いてしまったのだ。
『お前、誰だ?』
開き直った訳でもなく、確かに愛していて、許してもくれそうだったのに、相手のことが誰だか解らなくなったのだ。
そう思ってからは愛せなくなり、もちろん別れることになる。
後々、その時のことをこう考える。
あの時、相手のことが解らなくなったのではなく、自分のことが解らなくなってたのだと。
『僕は誰?』
僕はこの気持ちに自信を持っていた。
愛するとは、自分を全て知ってもらい、僕も相手を全て知ってると思っていた。
ある日、些細な事がきっかけで喧嘩になった。本当に些細だと、僕は思っていたんだ。
「もう別れよう。」
考えてもいなかった言葉が僕を怯えさせた。
(どうせ、別れないんだから。)
もちろん強がりだったのだが、
「解った。」と一言。
思っていた通り相手は本気ではなかったが、まさか僕が別れたい気持ちになるなんて。
前と同じ内容の、些細な喧嘩をまたしてしまう。
相手は本気で怒り、さすがに申し訳ないと思った僕は許してもらおうと、いろいろと頑張ってみる。
そんな最中、(あれっ?)
変なことに気付いてしまったのだ。
『お前、誰だ?』
開き直った訳でもなく、確かに愛していて、許してもくれそうだったのに、相手のことが誰だか解らなくなったのだ。
そう思ってからは愛せなくなり、もちろん別れることになる。
後々、その時のことをこう考える。
あの時、相手のことが解らなくなったのではなく、自分のことが解らなくなってたのだと。
『僕は誰?』
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