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天駆ける時間41

[306]  ユータ  2006-07-16投稿
「きゃー」「誰か!」
家がずっと列なり、町になっている。しかし家の作りはまるで江戸時代の頃の家ばかり、そしてごくわずかに明治の頃のような華やかな家が建っていた。
「こんなに大きな町だったんだ…」息をきらせながらカケルは町に入った。
遠くからでは見当もつかなかった町並みに見とれていると、再び何かの砕けちる音。「っ!?近いぞ」
すぐに左の角をまがる。
大手通りのような右にも左にも列なりあう家に囲まれた道にでた。
何かが目の前を横切る。
どかぁっん。「うわっ」慌てて後ずさるカケルの隣の家は粉々になっていた。
瓦礫のしたから若者が出てくる。「おいっ!大丈夫か!?」すぐに駆け寄るとゆっくり抱き起こした。
見ればカケルと同じような格好をしている。
「よかった…はぁ…はぁ…応援が来てくれたんだ…」「応援!?」
「気をつけて…やつはすぐ…ぐはっ」口から漏れる赤い鮮血。
「おい!おいっ!!」カケルの声にも反応せず若者は気を失った。若者を背負うとゆっくり立ち上がる。
「くそ…一体だれが…!!」すさまじい殺気に思わず夢中で後ろに飛んだ。
さらに家が粉々になる。
「くっくっくっ…もうくたばりやがった」

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