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汚染 138

[121]  ふく  2009-05-31投稿
おかげで寝不足だった
貴方が羨ましい
朝まで気持ち良さそうに眠っていた
貴方は私が隣にいる事を忘れていたのだろうか
朝が来て目が合うと少し笑った
抱き締める貴方に『おはよう』を言った
『眠れた?』と聞く貴方に『眠れたよ』と嘘を付いた

会社に行く準備をするこの感じが嫌い
貴方と生活が出来たならこんなのは当たり前の光景だろう

約束の日は待っている時が一番幸せ
楽しい時間なんてすぐに過ぎてしまう
靴を履いて部屋を出る前にした小さなキス
部屋を出ると広がる明るい光
顔をしかめてしまうのは朝の光のせいじゃない

距離を置いて歩く道
昨日の夜は手を繋いで歩いた
同じ場所なのにこんなにも違って見える
強い風が悲しみと虚しさを横殴りに撒き散らす
乱れる髪をかき上げる余裕さえない

同じ場所に向かっているのに貴方が違う所へ行ってしまう様な気がした
貴方の腕を掴んで泣きたくなった

会社の近くでは離れて歩いた
恋人でも上司部下でもなく
他人の様な装い
それがまた私を虚しくさせる

着替えを済ませ職場のドアを開く
そこにはいつもと変わらない貴方がいる
周りに挨拶をして自分の机に座りパソコンを開く
こうしてまた普段の一日が始まる
さっきまで貴方といたのに
またこうして貴方と同じ場所にいるのに
まだ貴方と二人でいたかったと思う

何度も睡魔に襲われた
仕方がない
だってちゃんと眠れなかったから
貴方は昼過ぎに会議が入っていたから心配だった
眠たくないだろうか
私達だけの秘密
隠していながらも思う事がある
私はそんなに良い子じゃないから
だって朝二人で出勤しながら思ってしまった
誰かに見られていたらいいって
バレる事を怖れながらもこんな事を考えてしまう
例え不利な立場に私がいたとしても
こうやって少しずつ貴方の未来を壊して行きたいと

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