携帯小説!(PC版)

トップページ >> 恋愛 >> 汚染 143

汚染 143

[113]  ふく  2009-05-31投稿
貴方が付けた右胸にあるキスマーク
鏡の前に立ち指でなぞった
悲しい傷跡
早く消えてくれたらいい
心の傷と共に

朝が怖い
目覚める事が怖い
貴方と顔を合わせる事が

楽しみにしていた月曜日
一日でこんなにも変わる物なのか
もう貴方の温もりも手の感触も忘れた
会わなければ忘れられるのに

今年は一緒に見ようと約束したクリスマスのイルミネーション
来年は一緒に祝おうと言ってくれた誕生日
嬉しかった言葉が闇に消えて行く
こうして手帳に書かれた約束を消して行く

貴方が幸せであればいい
貴方は覚えているだろうか
初めて二人で行った食事
『人生なんて一度きりなんだから自分のやりたい様に生きたらいい』と言った私の言葉を
私には出来ないから
私はやりたい様に生きれないから
後は貴方に託すよ
守るべき物を守り続けたいならば私は捨てて
それでも好きだと思ってくれるなら何かを捨てて

でも分かっている
貴方が選ぶのは私ではないという事
私達の思い出をなかった事にするのだろう
貴方は優しいけど
やっぱり何かが足りない

だから私がしっかりしないと
避けては通れない
何もなかった様に貴方の前に姿を現そう
それが唯一の強さ

僅か二ヶ月
やっと夢から覚めた
おかげで楽しかった
貴方に『ありがとう』が言える様に今のうちに沢山泣いておこう

本当に大好きだった
愛していた
そんな人に愛された
過去になってもその事実だけで
私の想いは報われた
沢山の幸せも悲しみも
貴方とだったから魅力的だった
全てが大きな愛だった

感想

感想はありません。

「 ふく 」の携帯小説

恋愛の新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス