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ユニゾンハーツ ?−2

[466]  ラスティ  2009-06-01投稿
真司
「シャドウ・スピリット……簡単に言えば魔族が精霊になるってところかな」

達也
「精霊ですか?」

真司
「うん、精霊。だが……シャドウ・スピリットは、魔族が誰にでもなれるわけじゃないんだ」

そう言うと高崎会長はアリーシャさんの方を一瞥して僕にその理由を教えてくれた。

真司
「ヒビキさんのようにもともと魔力が高い人は、死んだ時に精霊と契約してファクターを探すんだ」

達也
「ファクター?」

また訳のわからない単語が出てきた。若干、頭の中がパンクしそうだ。

ヒビキ
『ファクターって言うのは、シャドウ・スピリットを宿すための宿り主のことを言うの』

達也
「なるほど……じゃあなんで僕がそのファクターに選ばれたのかな?」

真司
「問題はそこだよ。桐原君」

高崎会長は真剣な目つきで僕とアリーシャさんを見てこう言った。

真司
「言葉は悪くなるが……普通は人族の君がファクターになるなんてありえないんだ」

達也
「な、なんでですか?」

高崎会長は少し考え込んでいたがその理由を教えてくれた。

真司
「人族は魔力をもたない。シャドウ・スピリットは魔力を持つ者にしか宿らない」

達也
「そうなの?」

僕はアリーシャさんを見ると彼女は頷いて答えた。

真司
「人族にシャドウ・スピリットが宿ったなどという事例はないからな……さて…どうしたものか」

???
『だったらあそこに行けばいいんじゃないかしら」

達也
「え?」

声が聞こえた瞬間、高崎会長の陰から女の子が出てきた。見るからに優しそうな女の子だった。

達也
「え、えーっと……もしかして会長も……」

真司
「ああ。俺もファクターでな。こいつは川口梢(かわぐち こずえ)。俺のシャドウ・スピリットだ」


『よろしくお願いしますね。達也君』

達也
「はぁ…どうも……」

僕はそんな間の抜けた挨拶した僕に優しく微笑んでくれた。本当に優しい人みたいだ。

真司
「仕方ないな……桐原君、放課後空いているかな?」

達也
「空いてますけど……どうしてですか?」

真司
「まぁ…行ってからのお楽しみってわけで」

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