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ノンフィクションの愛の結末?

[296]  2006-07-16投稿
心は意を決して昭幸にメールした。


【心ね…、翔が好きなの!!だから、アッキーも協力してくれる??】

アッキーとは心が昭幸を呼ぶときのあだ名だ。
{言っちゃった…}

すると昭幸の返事は意外にも快いものだった。

【いいよ。頑張ろうな!】

{やったぁ!!翔…。好きだよ♪♪}

心の中で翔の名前と[好き]という言葉を繰り返した。
その後、心は昭幸と幾度もメールをし、親密な友人となった。
そして、今にいたるのだ。




「心、こんなチャンスもうないかもしれないんだ。告れよ!!」

と、昭幸が心の肩を叩きながら言った。

『駄目だよ…。翔には好きな人がいるんだから。』

心は改めて現実を実感した。

{そうだよ…。翔には好きな人がいるんじゃない。この想いは届かないのに。今、翔が優しいのは友達としてだからなのに。翔が好き。でも………}

そんな心の気持ちを察したのか昭幸は

「そっか…。後悔はするなよ。」

と言っただけだった。
そして、何の進展もなく時間だけが無情に過ぎていった。


そして、別れの時。


「じゃあな。また会おうね!」

昭幸が心と瞳に言った。

『うん。またね』

心は切ない気持ちを抑えてこう言うのが精一杯だった。

『翔もまた会おうね』

心が言った。

「あぁ。じゃあ、またな」

そうして、それぞれ家路に着くために帰って行った。心は駅までまた瞳の自転車に乗せてもらった。


続く…

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