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…生と死…2

[428]  まこ  2009-06-01投稿
…希望…

何度家出をしただろう…家出をする度に私の心が壊れて行く感じがした。

毎日考えてもどえしようもないのか…?

そんな時友達から私立の高校の説明会が開かれるから一緒に行こうと誘われた。
勿論行くか迷った…どうせ行っても私立なんてとても行けない。
誘われ、断る事が出来ずに行く事にした。
行ったら落ち込むのは解っていた。


会場には沢山の私立高校の関係者、これから進学するであだろう子供とその家族がパンフレットをもらっていた。

制服が飾られ、新入生歓迎の文字。全てが…私にとってうらやましかった。


そんな中、私の目に看護科の文字が飛び込んできた…
もらっても仕方の無いパンフレットを私は何枚かもらって帰った…

帰り道ずっと考えていた…。

叶えたい夢があっても家族の為に諦めるのか…?
それは自分自身の為になるのか?
自分はそれでいいのか?
自分の人生の為に…


何か術はないのか…帰ってからパンフレットをくまなく読んだ…
そこに、目を引く事が書かれていた…

〜定時制〜
親元を離れ働きながら学校に行く……

いける!!?これなら行けるかも!

私は初めて希望を感じた。

すぐに先生に家庭の事、学校の事全てを相談する事にした…

一週間後…
「おい!!良い学校見つけたぞ!!!!」

先生が私の条件に合う学校を探してくれたのだ…。
病院勤務しながら学校へ入学金も、学費も全て病院の負担、四年間の定時制…。

「他の学校は本当にいいのか?」
「推薦で1校で良いんです。ここがダメなら就職して私働きます…」

その日、父と母に話をする事にした…

母は私の事よりお金の心配をしている様子だった…
「本当にかからないの?制服も?大丈夫?寮なんて入っても淋しくて帰ってくるでしょ…?」

「ほら!!私が出て行ったら私の分の食費も生活費も浮くし…受からなかったら働くから。お願い…」

父は私の目を真っ直ぐ見つめ話始めた。
「行って来い……お前が決めた事だ。但し、一回自分で決めた事…最後まで貫き通せ。途中で諦めるな」
試されてる感じがした…
父は私を見つめ厳しい顔をした。


私は不安と希望を抱きながら前に光りを感じた…
〜続く〜

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