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蝶の舞う駅のホーム

[270]  水宵  2009-06-03投稿
「さようなら…。」
彼女は引越しのために僕の前から去っていった。
最後駅のホームで泣きながら何度も抱きあってキスをした。
僕の夢は彼女との幸せな家庭を作る意外になにもなかった。

「遠恋じゃ駄目なのか?」
僕の問いに彼女はうつむいた。
「ごめん…。」
ただ彼女は泣きじゃくるだけだった。
「もういい。あっちに行ったら僕のこと忘れて。」
彼女はただ泣きじゃくるだけだった。

彼女が去っていったあの日から僕は壊れた。そんなある日、僕の部屋に一匹の青い蝶が迷い込んできた。結局その蝶は太陽の光を頼りに出ていった。

僕にもこの手の中に夢があるのならあんな風に飛べるのだろうか?
一人前じゃないけど、まだまだ未熟者だけど、彼女の元に行きたい。
彼女無しで俺の夢は叶わないのだから。

僕は駅のホームに立つ。小さな切符を握りしめて。


この手の中に夢を握って、今迎えに行く―。

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