ユニゾンハーツ ?−1
放課後………
本条
「よし。今日はこれで終わりだ。みんな、気をつけて帰るようにな!」
全員
「はーい!」
そう言うとみんなは帰り支度をはじめ、僕も生徒会室に向かうことにしたのだが………
真司
「おーい!桐原君!」
達也
「え?」
不意に名前が呼ばれ、教室の入口を見ると高崎会長が立っていた。
若干、みんなの視線が気になったが僕はかばんを持って会長のところに向かった。
達也
「会長?どうしたんですか?」
真司
「君を迎えにきたんだよ」
達也
「はぁ……そうですか」
僕は、間の抜けた返事をすると会長は教室を出て下駄箱がある玄関口まで向かって歩き始めた。
不意にヒビキが会長に話しかけた。
ヒビキ
『高崎会長。いったいどこに行くの?』
真司
「それは、行くまでのお楽しみって言っただろ」
そう言うと会長は少し笑みを浮かべ玄関口に向かった。
とりあえず着いていけばいいみたいだ。
ヒビキ
『いったいどこに行くのかな?』
達也
(さぁ……とりあえず着いて行ってみよう)
玄関口に着くと靴に履き変え、僕達は学校を出た。
どうやら商店街に向かっているみたいだが……
達也
「その行くところって商店街にあるんですか?」
真司
「ああ。そうだよ」
会長は、前を向きながらそう言った。
それから10分後、僕達は商店街に着いた。
会長は、商店街を少し進み路地裏に入って迷路のような路地をスタスタと歩いて行った。
5分くらいした頃だろうか…会長が古めかしい喫茶店の前で止まった。
真司
「着いたよ。桐原君」
着いたって……もしかしてここが行ってからお楽しみの場所……か?この喫茶店が?
そう思っていると会長は喫茶店に近づき喫茶店のドアを開けた。
真司
「さぁ……どうぞ、桐原君」
達也
「は、はぁ……」
僕は、会長に言われるがまま喫茶店の中に入った。
喫茶店の中はいかにも昭和の香りを漂わしたような内装になっていた。
そして店内にはリェール魔法学院の生徒が4人いた。
達也
「ここって……」
真司
「ようこそパラディンの日本支部へ……」
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