迷想
「先に慎から教えて。」
「じゃぁ、耳貸して。」
そう言われ、私は慎に耳を傾ける。
胸がドキドキする。
「雪。」
ただそれだけだった。
慎はそれだけを言い、
「お前の番。」
と、せかすように言う。
ショックだった…。
もう両想いではない。
それでも、私は言いたかった。
…慎に、この想いを伝えたかった。
「私は、慎が…慎が好き…だよ。」
耳うちで言ったりはしない。ちゃんと目を見て、直に言った。
それでも、慎からの返事は無く、その日は終わった。
月曜日の事だった。
私は気まずい気持ちで学校に向かう。
悪夢の始まりだった…。
慎が自然と私を避けるようになったのだ。
何も話さなくなり、私が近くに居ればすぐに離れる。
毎日、毎時間そうだった。
そしてある日、私は聞いてしまった…。
その時は丁度、総合の時間で私と慎は席が近かった。
「あいつ、俺の事が好きなんだって。マジキモいよな。」
慎の声だった。
私はただその会話を聞いているだけだった。
慎の周りには、仲の良い男子が5人ばかし居た。
それからというもの、自然とその事は広まっていき、ついに男子による冷やかしが始まった。
毎日嫌味っぽく言う言動。
慎の隣りを偶然通っただけでも、必ずしも内緒話が絶えなかった。
嫌だった。ただ慎を好きになって告白しただけなのに、ここまで言われる事が分からなかった。
それから次第に冷やかしは無くなったが、あの日から慎の態度は変わらぬまま、約二年がたった。
さすがの慎でも、忘れてると思ってた。
なのに、覚えてたんだ…。
少しだけ、胸が痛む。
それから私はトイレに行き、教室へと戻る。
今木さんは待ってましたと言わんばかりにまた話かけてくる。
さっきの事もあり、私は面倒臭いといった感じで、その話を聞いていた。
「じゃぁ、耳貸して。」
そう言われ、私は慎に耳を傾ける。
胸がドキドキする。
「雪。」
ただそれだけだった。
慎はそれだけを言い、
「お前の番。」
と、せかすように言う。
ショックだった…。
もう両想いではない。
それでも、私は言いたかった。
…慎に、この想いを伝えたかった。
「私は、慎が…慎が好き…だよ。」
耳うちで言ったりはしない。ちゃんと目を見て、直に言った。
それでも、慎からの返事は無く、その日は終わった。
月曜日の事だった。
私は気まずい気持ちで学校に向かう。
悪夢の始まりだった…。
慎が自然と私を避けるようになったのだ。
何も話さなくなり、私が近くに居ればすぐに離れる。
毎日、毎時間そうだった。
そしてある日、私は聞いてしまった…。
その時は丁度、総合の時間で私と慎は席が近かった。
「あいつ、俺の事が好きなんだって。マジキモいよな。」
慎の声だった。
私はただその会話を聞いているだけだった。
慎の周りには、仲の良い男子が5人ばかし居た。
それからというもの、自然とその事は広まっていき、ついに男子による冷やかしが始まった。
毎日嫌味っぽく言う言動。
慎の隣りを偶然通っただけでも、必ずしも内緒話が絶えなかった。
嫌だった。ただ慎を好きになって告白しただけなのに、ここまで言われる事が分からなかった。
それから次第に冷やかしは無くなったが、あの日から慎の態度は変わらぬまま、約二年がたった。
さすがの慎でも、忘れてると思ってた。
なのに、覚えてたんだ…。
少しだけ、胸が痛む。
それから私はトイレに行き、教室へと戻る。
今木さんは待ってましたと言わんばかりにまた話かけてくる。
さっきの事もあり、私は面倒臭いといった感じで、その話を聞いていた。
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